「子規唖然」「虚子憮然」『仰臥漫録』 自筆稿本始末記

  
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歴史証言!
著名人の遺墨(国民の遺産)のありかたを、広く問う

『仰臥漫録』は元々、子規の病床私日記である。ところが没後世に出されると、一躍脚光を浴び、随筆文学の白眉と言われた。
戦後、『仰臥漫録』原本は子規庵より消失。行方不明のまま半世紀を経たが、子規百回忌の年に意外にも子規庵土蔵内で発見された。すでに「子規の世界」は、第三世代に移っている。『仰臥漫録』原本の始末は彼らの手に委ねられた。著者は『隣の墓』執筆の縁で、『仰臥漫録』の始末につき、当事者・正岡家と子規庵保存会の間に立ち仲介・調整役を担った。役割を果たし終え、子規の世界から離れようとしていた矢先、保存会より“協約守られず”の知らせを受け、ついでその結末を知り、我が耳を疑った。『仰臥漫録』は、再び受難した。

プロローグ/発見/帰趨/受け渡しに至るまで/受け渡しの終えた後/発見場所への謎を探る。今となっては誰のものか/エピローグ

●発行日 2011年1月21日
●四六判 180頁
●定価  524円(本体476円) ISBN978-4-903083-29-2 C0095

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